多様性が生み出した苦難!

八羅文明 (水溶性ケイ素とは!

 現代医療が即効性を重視する医療として発達してきて、手術や薬剤を用いた治療を主にするために、生活習慣病にはほとんど無力であることをお話しさせていただきましたが、もう一つ大変大きな問題を我々の社会が持っています。それは、我々の住んでいる社会が〈多様な社会〉だと言うことです。

 現生人類のホモサピエンスが誕生して以来、多様性の社会を作り上げてきたことが考古学の研究から明らかにされています。雑食人類として誕生したホモサピエンスは多様な社会を作り上げてきたことが知られています。肉食人類として生存したネアンデルタール人などとは異なる社会です。多様な社会集団は次第に大集団へと変貌していきホモサピエンスが他の人類とは異なり唯一生き延びることができました。

 多様性とは何でも可能な限り受け入れようとする社会です。良いことも悪いことも同居する社会です。多様性を真っ向から否定する宗教や政治思想さえも受け入れてきました。そのために、すさまじい殺戮がありました。現代でも人々を苦しめ続けています。多様性は人々の生活に絶えざる不安や不幸をまき散らしてきました。けれども、その多様性ゆえにホモサピエンスは生き延びることができました。多様性とは現生人類が背負った宿命であり十字架です。

 この多様性を宿命づけられた我々の社会は煙草に問題があるとしても、これを禁止したり根絶したりすることはありません。砂糖が糖尿病や認知症を引き起こす元凶だとして砂糖を禁止するには至らないのです。

 多様な社会は食材を決定するために、医療に全権をゆだねたりはしません。砂糖には健康上の問題があっても、味覚を楽しむことができ、幸せな気分になれるからです。経済的にも良い効果があったりします。

 《 われわれはこうした多様性の社会を生きることが宿命づけられています 》

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