癌の歴史を紐解くと、自然と人類との戦いが見えてくる?

2019/06/17作成 八羅文明(書籍SNSマップ水溶性ケイ素とは!

癌とは人が生きている結果です。生活環境と生活習慣に深く根差しています。それを再確認するために癌の歴史を調べてみました。

170万年前の人骨から骨肉腫が見つかっています。現生人類が20万年前に誕生するはるか以前のことです。彼らがどのような生活をしていて、何が骨肉腫を引き起こしたかは不明です。が、太古の昔から癌があったことが分かります。

古代の文献にも癌の記述が残っています。その中には皮膚癌のものもあります。

アフリカで誕生した人は食物を得るために戸外で裸同然の姿で長時間過ごしました。当然皮膚癌を発症します。が、多量の色素を皮膚に作り出すことによって体を守ることができるように進化しました。色素を多量に作ると言うのは代謝には負担になります。日差しの少ないヨーロッパに進出した人類は衣服を発達させたこともあって色素をあまり作らなくなりました。白人となった人々でも再び日差しの強いインドなどの地域に移り住んだ人々は再び色素を出して皮膚を黒くするように進化しました。一方、生活環境に応じて色素を出したり減らしたりする人たちも登場してきました。黄色人種です。

米疾病対策センター(CDC)内の国立衛生統計センター(NCHS)がまとめた報告によりますと、《ヒスパニック系は教育水準が低く医療サービスを受ける機会も少ないが、米国人全体と比較すると、心臓病のリスクは35%低く、がんのリスクも40%低い》と報告されています。
参照:ロイターニュース

人類は生活の中でその時々の環境に応じて様々な癌を発症してきたと言えると思います。
どのような環境でどのような癌を発症するかが基本です。

また、人類は毒物あふれる自然環境にあって、その環境を克服して生き延びてきました。

私たちが毎日食べている白米をとっても、稲と言う作物をほとんどの植生が毒物を持っていると言われる自然界から探し出して拡大再生産してきました。そうして、重金属やフィチンなどの毒物を含むフスマを精米技術を発達させることで取り去り安全な食物へと変えてきました。長い営みの末に獲得してきたものです。

現代では食品添加物や遺伝子組み換え作物などが懸念されるために《自然こそが健康に切り札になる》と主張する人も多いのですが、《自然とは人類にとって何だったのか?》を癌の歴史が教えてくれているように思えます。

《自然ほど怖いものはない》と思うのは私だけでしょうか?

参照:癌予防雑話

 

 

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