問題の抗酸化物質ビタミンC&E

八羅文明 (水溶性ケイ素とは!

 酸化が老化の大きな要因だと考えられて、人体には強力な抗酸化物質である尿酸が体内に一定程度保持されていて、体を守っていることを記述させていただきました。それでも、長年の間にわずかの酸化によって人体は徐々に衰えていきます。それが老化と言われているものです。

 それを防止するために食材に良いものがないかが調べられトライされ続けてきました。ビタミンCに抗酸化作用があります。かつて、日本酒には酸化防止剤としてビタミンCが添加されていました。日本酒は飲むと二日酔いが激しく健康に悪い酒の代表と思われていました。ビタミンCを添加することで、本来の日本酒の味覚もかなり損なわれていました。現在は日本酒は無添加です。悪酔いもしないし、味も良好で世界中に愛飲者を増やしつつあるようです。

 ビタミンCの添加にどのような問題があったのかの機序は明らかではありませんが人々の経験が教えてくれたのです。

 ビタミンEにも強力な抗酸化作用があり、末梢の血行をよくすると言うこともあって、ビタミンEを酸化防止剤として食品に添加したり、ビタミンEのサプリメントを摂れば、健康に良い効果があると期待されました。けれども、これも人々が実際に実行してみるとビタミンEをサプリメントで摂り続けたりすると死亡率がそれだけで10%も上昇すると言う疫学調査が発表されました。これも、単に統計上ビタミンEのサプリメントは摂らない方が健康には良いということです。その機序が解明されているわけではありません。つまり、ビタミンEに問題があるのか人工的に作られた添加物としてもビタミンEに問題があるかの結論などは出せない状況です。

食品に含まれるポリフェノールは抗酸化作用があるとされていますが、これも例えば白ワインに発がん性があることが報告されたりしているのです。簡単ではありません。

 

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